今はまだ,サーバーを止めればいいだけの話だ。だが,そんな幼稚な対応策をしている場合ではない。本当の,本当のピアトゥピアが来たら,彼らはすべてのパソコンを壊してまわるしかなくなる。本当の解決策を考えるなら,いまのうちだ。今すべきことを間違ってそのまま進むと,音楽も映画も,商業のカテゴリーから消える。
多くのナップスターユーザーをオープンナップに引きつけたミュージックシティーネットワークス社は,オープンナップでのサービスを停止,モーフェウスと呼ばれる新しい広告付きクライアントソフトをリリースする。ナップスターは12TBの楽曲を共有しているが,ミュージックシティーは20TBを超えることもあった。モーフェウスは,MP3だけでなくすべての種類のメディアを共有できるように設計されている。だが,どれほど収入を得られるか,米国レコード協会の注意をかわせるかは不明だ。
ナップスターもとことん追い込まれていているようで,かなり厳しいファイル制限を始めたようだ(ZDNet Newsの記事)。ナップカムバックのようなツールを使ったファイルも制限され始めたようで,まじめに厳しい。まっ,なにをやってって,彼らが満足することは一切なく,ナップスターがサーバーを止めないかぎりは嫌がらせは続くのだが。
ミュージックシティー(pic←オープンナップにファイルが0,モーフェウスをダウンロードしてねというメッセージ)も今のまま始めれば,いずれ規制が入るだろう。だが,オープンナップは止まらないだろう。そして,今はまだナップスターサーバーのような存在のある疑似的な(ある意味ウソの)ピアトゥピアでいるしかないが,すべてのIPが固定となり,そのすべてが共有を行い,瞬時でファイルがやり取りされる,その時。彼らは,なにをどうするのだろうか。つまり,今のごたごたというのは,あまりにも低レベルなのだ。
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